普く一切の存在が安寧でありますように…
スニータ師(スリランカ)が、三世十方世界へ向けて「平和の鐘」を響かせて勤行されました。
11月末に龍雲寺に上山され、毎朝夕「平和の鐘」を響かせて世界平和を祈る龍雲寺での勤行に深く共鳴され、「私もスリランカに帰ったら、必ずまず同じように「平和の鐘」と「平和の塔」を建立させて頂き、毎日法縁ある人達と共に鐘を響かせて平和を祈らせて頂きたいと思います。是非、ここ龍雲寺で暫く一緒に安居修行させて下さい。」と願われ、共に修行させて頂き満三ヵ月が過ぎました。毎日毎日、率先して熱心に坐禅、読経、掃除、調理を喜々として黙々と勤行しておられます。
2004年12月26日、スマトラ島沖大地震の津波によって、22万人以上の方々が亡くなりました。スニータ師の母国スリランカにおいても3万5千人以上の方々が亡くなられました。その中には、スニータ師のご両親、兄弟、親類、幼馴染の友人達や同じ村の多くの親しい仲間達をも含まれ、二千人以上の人達を目の前で、一瞬のうちに失う事となりました。スニータ師ご自身も津波に流され、途中で引っ掛かった木に必死にしがみつき、奇跡的に生き残ることができました。
「今でもよくその時のことを思い出します。もし、私が仏陀の御教えに津波より先に触れていなかったとしたなら、とても今日までこの苦しみを耐えて超える事は出来ませんでした。本当に佛様の御教えは素晴らしいと改めて実感することが出来ました。」
「テーラワーダ仏教、大乗仏教、或は他の宗教を信じていている方も、宗教を信じていない方も、人はそれぞれに皆尊い人生を生まれ変わり死に変わり輪廻転生しながら、御縁ある処で御縁ある方々と佛様のように成長していく為に生きているのだということの眞理を、心の底から皆さんにお伝えさせて頂きたいのです。私はその為に生きております。」と、スニータ師は言われます。
そして、「テーラワーダ仏教のみならず、大乗仏教、そして禅を学び、広く私達が輪廻しながら成長していく意義について、更には、輪廻転生を超えて涅槃の世界へ至る為の眞理を学ぶことの普遍的必然性を、体験的にも学術的にも深く学び、母国スリランカや日本、そして世界の御縁ある人達にお伝えできる存在になりたい」という誓願を持って来日されました。
そこで、実践的な修行は龍雲寺でされると共に、「平和」を世界に発信するのに最も相応しい場所の一つである広島で、学術的な研究研鑽をされてはどうかと提案した所、関係の先生方の協力もあり、先日、広島大学大学院博士課程の受験をされることとなりました。そして、見事合格されました。
スニータ師の尊き誓願が成就し、世界の御縁ある方々に眞理の法縁が広く深く弘まって、一日も早く、世界平和が実現します事を、龍雲寺山内一同切に切に、スニータ師と共にお祈りし精進させて頂きます。
May Peace Prevail on Earth
世界人類が平和でありますように…合掌
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