坐禅会のお知らせと参禅を希望される方へ

参禅について

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龍雲寺では基本的には、いつでも参禅者を受け入れています。
當山に参禅され、坐禅堂での作法を学んで頂いた方には、いつでも自由に参禅して頂いております。

また、宿泊して短期間あるいは、長期間の参禅修行を希望される方は、どうぞご連絡下さい。
 

しかし、謙虚に一定の礼儀と作法に従い、他の修行者を煩わすことがないという事は共に参禅させて頂く上で、とても大切ですので守って頂きます。合掌

宇宙いっぱいの坐禅―坐禅(正身端坐)の作法 その1

 私達の生活は心の中にある「貧(むさぼり)」「瞋(いかり)」「癡(おろかさ)」の三つの煩悩によって乱れているが、その乱れを調え清々しく生きて行くことが望ましい。身体を調え(調身)、呼吸を調え(調息)ていれば、いつも心が安らか(調心)であり、正しく物事を判断出来る。

坐禅そのものが真理である。真理を実行するということは具体的には坐ること・立つこと・歩くことであり、つまり臥することも入れて、あらゆる日常生活の動きが真理の展開である。

釈尊の人格に一歩でも近づくようにと心掛けた生活は、心安らかな、静かな、暖かい慈悲に満ちたものとなり、坐禅を行ずる事によって足元が寂光浄土、唯心浄土、極楽浄土に展開する。道元禅師は「坐禅せば自然によくなるなり」と説かれている。

今、すべての人間の思考を超越した真水(只管打坐=宇宙いっぱいの坐禅)の教を勧めるゆえんである。

入禅定時 単に上がる法

体を調え、息を調えると、自然に心が調ってくる。どこにいても、何時でも心が安らいでいられるコツ。

真理(真の安心)を実行している姿。

[坐蒲について]

・身体にあった大きさ・厚さの坐蒲を用いる。

・坐る前後には坐蒲を立てて、横に回しながらほぐす。

[単に上がる法]

・牀縁に足や尻がつかぬように留意する。

・周囲に気を配り静かに上る。

・坐蒲の名札は正面に向ける。

・身を転ずるときは、右回り(時計回り)とする。

1.結跏(半跏)趺坐の作法

結跏趺坐は右の足を左の腿の上におき、左の足を右の腿の上におく。

半跏趺坐はただ左の足を右の腿におく。

左右の膝と会陰(肛門の前)との三点で等しく重心をとって坐る。

腰を入れ顎をひく。頭のてっぺんで天井を持ち上げる気持ちで、背筋を真っすぐに伸ばす。

2.衣帯斉整法

裸足になり、ゆったりとした衣を着る。(上の写真を参考)

しかし腰ひもは強目にしめる方が疲れずに坐禅が出来る。

3.法界定印の法

結跏趺坐した左足の踵の上で、右手を下に左手を上に組み、両方の親指の先を向かい合わせ、付くか付かないかの紙一重とし、臍(へそ)に対置して水平に保つ。

指が死んではいけない。心は左の掌(手のひら)の上に置く。「これ仏祖正伝の法なり」(『宝慶記』道元禅師)

4.正身端坐の法

「左へそばだち、右にかたむき、前にくぐまり、後へあをぐことなかれ」

すなわち左右に傾かず、前後にも倒れないこと。

かならず両耳と両肩、鼻と臍(へそ)はそれぞれ垂直に相対すること。

舌の先は歯の裏の付け根に当て息は鼻より通じること。口は閉じる。

5.開目法

視線を約1メートル前に落とす。即ち水平にした視線を45度下げる。目は張らず細めず一点を見つめず、はっきりとしていること。

6.鼻息の法

口を閉じて鼻で息をする。息は通ずるにまかせ、長からず短からず、喘がず音を発せず、自然体で一息ごとに心をこめる。

7.欠気一息(拳体数欠)

口を開き人工あくびの要領で数回(4,5回)深呼吸する。即ち肩で体を吊り上げ、腰に力を入れてからぐったり下げて、複式で深く呼吸する。坐禅の深呼吸は、吐き出すことが先である。

8.左右揺身

左右揺身は大より小に7~8回、背骨を下から上に刺激するような気持ちで身体を左右に揺らせる。またねじり曲げもして、活発な身体の働きを得る。

 

 

 

宇宙いっぱいの坐禅―坐禅(正身端坐)の作法 その2

坐禅中

[坐禅中の心得]
周囲の人の坐を乱さない
・呼吸の音をたてない。
・鼻をズルズルすすらない。
・身体をそわそわさせない。

体調に合わせて坐ること
・苦痛または呼吸の乱れがある時は、足を静かに組み替える。または単より降りて経行する。
・気が昏沈・散乱する(気が落ち込む、または落ち着かない)ときは、警策で打ってもらう。または、単より下りて経行する。

警策

[警策の意義]

坐堂の文殊菩薩に代わって、坐禅中に昏沈・散乱(気の落ちこみ・または落ち着かない)あるいは居眠り等の緩みが生じた人があれば、励まし警めるために、直堂が警策で右の肩を一度だけ叩く。

自ら合掌して警策を求めてもよい。

出禅定時(坐禅を終えるとき)

放禅(坐禅をやめる)の合図があれば、ゆっくりと出禅定時の動作をする。即ち欠気一息・左右揺身し、ゆっくりと足をほどき、身を転じて単より下りる。

身を転ずる時は右回り(時計回り)とする。

坐禅についてさらにお知りになりたい方は、大道会発行の「宇宙いっぱいの坐禅」をご覧下さい。

下記よりPDF版をご覧いただけます。

※再配布はご遠慮ください。

宇宙いっぱいの坐禅 大道会発行 ダウンロード(PDF 11.7MB)