


令和7年3月20日 春分の日
平和の塔(ピースポール)全4本の建立披露と世界平和祈念法要が開催され、静岡から西園寺由佳様(白光真宏会)はじめ、スリランカ、ポーランドの佛教者他、イランなど国内外からいろいろな宗教信仰者や、地元の檀信徒の皆さんと身と口と心(意)の三業を合わせて世界平和をお祈りし、一緒に礼拝(羅漢拜)と般若心経の勤行をさせて頂きました。また、広島県福山市から和太鼓の名手 原田嘉子さんによる大太鼓奉納もあり、世界へ平和の光を、参加者一人ひとりが、力強く発信し広く響かさせて頂く崇高なひと時となりました。
もともとは、昭和27年、地元浜田市港町の高尾山で、錆びついた大砲を見つけた大戦遺族が「ここに平和の鐘を建立しよう!」と佐々木氏を中心に発願、一念発起し「平和の鐘」を建立。当時の浄土真宗法主と、曹洞宗の管長に「南無阿彌陀佛」「南無釋迦牟尼佛」と御染筆頂いた稀有なる梵鐘でした。しかし、世代交代と共に維持管理が困難となり、平成27年8月15日の法要を最後に、平成27年11月3日、ここ龍雲寺へ移設されました。せっかく強い平和の祈りのこもった「平和の鐘」が来るならば、世界中の方と一緒に「平和を祈れる場所」にさせて頂きたいと願い、まず1本のピースポールを移設時に建立しました。その後、国内外から龍雲寺へお参り頂く方と共に世界平和を祈り「平和の鐘」を響かせる中で、そのほとんど全ての皆さんが、母国語を見つけると、本当に愛おしそうに笑顔で手で触れて、心を開かれる姿を拝見し、言語の持つ力を再認識させられました。そして、それならば、全ての母国語を「この場所に集めさせて頂こう」と発願し、既に建立されていた2本に追加して、この度、さらに2本の建立が無事完成し、今日の法要を迎えました。これにより世界196カ国の公用語にあたる96言語が、この4本に全て記されています。どの言語が何処の国の公用語にあたるのかということは、龍雲寺ホームページの「平和の鐘・平和の塔」の項目の所で紹介させて頂きましたので、良かったらご参照下さい。
今回の世界平和祈念法要の当日は、天候にも恵まれ、和太鼓の名手 原田嘉子さんの大太鼓の響きに後押しされて、参加者それぞれが自己本来の佛心・佛性を輝かせる光に満ち満ちた大法要となりました。
今日までご法縁を頂いてきた全ての法友の皆様へ感謝申し上げると共に、無事完成のご報告とさせて頂きます。
また、まだ一度もお参りされたことがない方々にも、世界196カ国の母言語で、世界平和の祈り言葉が記されたこの場所で、是非、世界の平和と生きとし生ける一切の存在の幸せを祈り「平和の鐘」を力強く響かせて頂きたいと願っております。
世界各国の言語それぞれを、たとえ読むことが出来なかったとしても、世界へ真心からの祈りの光が伝わっていく温かい響きを感じて頂ける本当に尊い「場所」です。
一緒にお祈りさせて頂きましょう
世界人類が平和でありますように
生きとし生ける一切の存在が幸せでありますように
願わくはこの功徳を以て
普く一切に及ぼし
我らと衆生と皆共に
佛道を成ぜんことを
十方三世一切佛
諸尊菩薩摩訶薩
摩訶般若波羅蜜 合掌